海辺の狼〜イケメン4人に愛されて〜
「…っ、はは!! 何だよそれ、馬鹿じゃねーの!」
「…え」
慌てて首を振ってタオルを振り落とす。
凛を見上げる。
「…笑った!!」
「……は?」
初めて見た、凛の笑った顔。
ずっと仏頂面だったから…。
あたしは笑顔の凛をまじまじと見つめる。
凛は不快そうに眉をひそめた。
「あー、さっきの顔のままでよかったのに!」
「何がだよ」
「凛、笑ったでしょ? さっき」
凛はそうだったかな、と思い出すように考え込んだ。