海辺の狼〜イケメン4人に愛されて〜
「じゃあ、頼んだぞー如月っ」
「えっ」
有無を言わさずどこかへ消えさる担任。
き、気ままー!!
って突っ込んでる場合じゃないけどさ。
「ったく…なんであたしにこんな仕事ばっかり…」
ブツブツ言いながらも、凛が明日学校来るとき困っちゃ可愛そうだから、仕方なくプリントを届けることにした。
プリントの最後の一枚は、凛の家の地図。
よく見ると、あたしの家からかなり近い場所だった。
「へぇ、近いじゃん。歩いて五分ってとこかな」
独り言を漏らしながら自転車にまたがる。
凛、熱でも出てるんだろうか。
暦くんは「心配ない」って言ってたけど。
せっかくだから、イチゴ味のアイスでも買って行ってやろうかな。