海辺の狼〜イケメン4人に愛されて〜

「じゃあ、頼んだぞー如月っ」

「えっ」


有無を言わさずどこかへ消えさる担任。

き、気ままー!!

って突っ込んでる場合じゃないけどさ。


「ったく…なんであたしにこんな仕事ばっかり…」


ブツブツ言いながらも、凛が明日学校来るとき困っちゃ可愛そうだから、仕方なくプリントを届けることにした。

プリントの最後の一枚は、凛の家の地図。

よく見ると、あたしの家からかなり近い場所だった。


「へぇ、近いじゃん。歩いて五分ってとこかな」


独り言を漏らしながら自転車にまたがる。

凛、熱でも出てるんだろうか。


暦くんは「心配ない」って言ってたけど。

せっかくだから、イチゴ味のアイスでも買って行ってやろうかな。





< 69 / 102 >

この作品をシェア

pagetop