海辺の狼〜イケメン4人に愛されて〜
すやすやと寝息をたてている凛は、なんだか猫みたいだと思った。
イメージ的に。
金色の綺麗な髪は、暑かったのか後ろで一つに結われている。
体も暑かったし、顔は火照っている凛を見ると、熱があるのは確かそうだった。
せっかくアイス買ってきてあげたのに、起きないと食べれないじゃん。
あたしはレジ袋のアイスを入れておいた冷蔵庫に目をやる。
…ていうか、勝手に使っちゃっていいんだろうか。
「………んん…」
凛から少しのうめき声が漏れた。
「あ、起きた? 凛」
振り返ると、寝返りをうったのか、布団が半分落ちかけていた。
寝相悪いな…お子ちゃまか君は。
あたしはそう思いながら布団を凛にかけなおす。