海辺の狼〜イケメン4人に愛されて〜

「そうだった! 楽しみだなぁ…」

「俺、俺…スイカ割って、バーベキューしてさ!」

「…言っておきますが、遊びに行くのではないですからね」


あたし達の思考回路はお見通し…ってわけだ。

夏はがっくりと肩を落とす。


「それってさ、あたしも行っていいの? 男テニの行事だけど…」

「別に構いませんよ。それに、君は女だからと言って除け者にされるのは好きじゃないでしょう」

「ま、うん。そうだけどね!」


あたしはなんだか嬉しくなった。

『女』だからって嫌な顔せずに、平等に接してくれる暦くんが。

こっちに引っ越してきて、初めてだな、こういう行事ごと!!

本題はテニスの技術の強化だということも忘れて、ワクワクした気分が募っていく。


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