海辺の狼〜イケメン4人に愛されて〜

「何の話だよ、暦」

「……もしかして無自覚ですか」


何の話なんだ。

わけが分からない、今日の暦は。

暦はため息をついて、呆れたような視線を俺に注いだ。

その視線に、少しムッとする。


「相馬くん。一之瀬くんが如月さんと妙に仲良くなるのが早い…ことに気が付いていますか?」


なんで凛と遼の話が出てくるんだ、ここで…。

理解できないまま、俺は暦に適当に話を合わせる。


「…まぁ確かに、凛にしては早いな…人と慣れあうの嫌いなのに」

「いいんですか?」

「は??」


何がいいんだ、俺の中にはクエスチョンマークが渦巻いた。

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