海辺の狼〜イケメン4人に愛されて〜

「如月さんと一之瀬くんが仲良くなるのを見ていて心地がいいですか?」

「…っ!?」


暦のその問いかけに、俺は少し動揺した。

な、何なんだこいつ…。

もしかしてお医者さんか!?

何で俺の気持ちばっかり分かるんだあ!?


「…なんか、苛々するんだ」

「…ふぅん、それはなぜです?」

「分かんないけど、遼が凛と喋ってるの見たらさ…あと紅次郎とか。暦、お前と喋っててもイラつく」


俺がそう言い終わると、暦は何も言わなくなった。

おかしい。


「おーい、暦ぃ?」


俺は暦の目の前で手のひらをブンブン振ってみせる。

< 89 / 102 >

この作品をシェア

pagetop