海辺の狼〜イケメン4人に愛されて〜

「…相馬くん、君は……」

「何だよ」


暦がひどく呆れたような、辛そうな、よく分からない顔をしている。



「君にとって如月さんは何ですか?」



あれ、おかしいな。

暦がおかしいんじゃない。


俺が、おかしいんだ。

おれ、が、おかしい。


『友達』だろ?

遼は友達だ。

なのに何で答えられない?


俺は呆然としたまま、凛と笑顔で話している遼を遠目で見つめる。


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