パンドラの箱
赤い糸
「じゃあね♪ばいばい」
学校帰り、
友達と門で別れた。
その時――
ぐいっと小指が何かに引っ張られた。
小指に見えない糸が巻き付いてるみたい…
怖いからあたしは抵抗した。
引っ張る力がどんどん強くなる。
ぐいっ―… ぐいっ―‥
「痛い!痛い!!!」
このままだと
小指が千切れちゃう!!
あたしは抵抗するのを止めた。
あたし何処に連れていかれるの?
恐怖があたしの心を支配する。
導かれる方向は家と逆方向。