パンドラの箱


俺は手探りでドアノブを見つけると
必死に抵抗した。

しかし、
その数分後鍵は開けられた。




「春馬いるか?
 怪我はしてないか??」

暗闇の中に父さんの声だけが聞こえる。


「……大丈夫だよ」

「そうか。
 母さんは大丈夫なのか?」

「………殺されかもしれない」


「っ!?」

「闇の中にいる何かに」



でも
何故、闇に潜むものは母さんを殺せたのか?
何も見えない暗闇で。


             
< 16 / 41 >

この作品をシェア

pagetop