パンドラの箱
あたしの知らない道。知らない町。
人通りの少ない道を通り、
コンクリートで出来ている事務所みたいな所に入っていく。
階段を上がり、
立ち入り禁止の扉へ。
「君!そこ立ち入り禁止だよ。
勝手に入ったら危ないから戻りな」
ここの事務員の人かな?
そう言われたけど
引っ張る力には逆らえない。
そして
その扉を開けた。
曇り空。
風があたしの横を通り抜ける。
何となく嫌な予感がした。
ぐいっ―‥
フェンスの向こう側。