パンドラの箱





細く白い素足。


あたしは慌てて飛び起きる。
向こう側を見る。
でも、誰もいない。

それと同時に
鼓動が早くなる。




怖い、怖い、怖い――――――

でも、
確かめない方がもっと怖い。




意を決して
再度下を覗いてみる。

ベッドに手を付き、
ゆっくりと隙間から向こう側を見た。





……………………いない。

向こう側には
いつもと変わらない景色があった。







ほっとして立ち上がる。

〈え…?〉











気配を感じで横を見ると
白い顔をした女がこちらを見て笑っていた。



             
< 27 / 41 >

この作品をシェア

pagetop