パンドラの箱
細く白い素足。
あたしは慌てて飛び起きる。
向こう側を見る。
でも、誰もいない。
それと同時に
鼓動が早くなる。
怖い、怖い、怖い――――――
でも、
確かめない方がもっと怖い。
意を決して
再度下を覗いてみる。
ベッドに手を付き、
ゆっくりと隙間から向こう側を見た。
……………………いない。
向こう側には
いつもと変わらない景色があった。
ほっとして立ち上がる。
〈え…?〉
気配を感じで横を見ると
白い顔をした女がこちらを見て笑っていた。