パンドラの箱



あたしはそんな浩汰の態度に
カチンときて


『浩汰なんて消えちゃえ!!』



なんて言っちゃった。
そしたら
さすがの浩汰も泣きそうな顔して
部屋を出ていった。




言い過ぎたかな…
消えちゃえ、なんて酷いよね‥
あたしは持っていた、
鉛筆を書きかけのノートの上に置くと
こっそり浩汰の後をつけた。


別に謝りに行くわけじゃない。
ただ様子を見に行くだけ。
それだけのはずだった。




             
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