パンドラの箱



「今助けるからな。
 そこを動くんじゃないぞ」

ゆっくりとおじさんもフェンスを越える。
おじさんがあたしに手を差し伸べた。



あたし助かるんだ。

ぐいっっ――
掴まろうとした時……




引っ張る力に負け、
あたしは真っ逆さま。


すごいスピードで
コンクリートに落ちていく。








「ぎゃあぁぁぁ!!!!」


―――――‥

――――‥

―――‥

――‥

―‥





             
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