パンドラの箱


「本当のことが知りたかったら
 今日僕の家に来てよ」



奏くんが僕の家に。


「何この部屋…」


頑張って集めたんだよ。
奏くんの写真。
手作りの奏くんのぬいぐるみ。


でもね、一つ足りないの。
奏くんが欲しいよ。



「気に入ってくれた?
 奏くんを一番知っていて
 愛しているのは僕なんだよ。
 他の人なんて邪魔なだけでしょ?」

「やっぱり、日向夏妃だったのか」

「フルネームじゃなくて
 名前で読んでよ、夏妃ってさ」


             
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