可愛い2人の男の子。
ほぇ~……。
「いつ見ても、蘭はその格好似合うよね。」
何着てもカワイイなぁ…。
「今日はピンク系の可愛い子スタイルだね。」
うん、似あってると言わんばかりに褒めてるのに…。
「はぁっ!?待ってよ、凛っ!」
「?いいじゃない、似あうんだから。」
「良くないっ!何姉貴達の味方してんの!?」
味方ってわけじゃないけど。
「だって、蘭似合ってるんだもの。」
「断じて似合ってなんかないっ!!!」
=コン、コン☆=
ビクッとする蘭。
このノック音は……。
「百合【ゆり】姉だ。」
「凛チャン!開~け~て~!」
窓をコンコン叩く百合姉。
「蘭、開けちゃうよ?」
入ってきたときにちゃっかり鍵もカーテンも閉めてた蘭。
「はぁ!?ちょっ、凛っ、開けないっ…!」
=カチャ=
「あっ、開けちゃった…。」
「馬鹿ぁっ!」
そう言いながら、私の部屋の隅に逃げていった。