【完】最後のバレンタインチョコ
「っへへ。
俺帰って来ちゃった。
ずっとこっちにいる」


「え!?
こっぢさいるって、どうして!?」


沙耶がぎゅっと俺の手を握りしめる。



「沙耶、大好き」



俺は沙耶を抱きしめた。



「隆二!?なんで?」



「ただいま」



力強く抱いた。
もう絶対離さない。


沙耶が小さく震えて俺の背中に手を回した。



「おがえり……」



沙耶は小さくクスっと笑うと、俺のことをぎゅっと抱きしめ返しててくれた。



「わも隆二が好きだよ」







―――――――・。・☆


「これからは、俺が煎餅の耳作るから」


「ばあが、気が早いって」



fin.

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