恋情
ハルさんの
視線を悠太に
重ねながら
耐えるだけ・・・

どんどん
近付いてくる・・・

10センチ・・・

5センチ・・・

2センチ・・・

鼻先が
ぶつかり
ハルさんから
顔を
離した・・・

「ごめん・・・」

「・・・」

ドキドキドキドキ

激しい鼓動だけが
部屋に
響く・・・

再び沈黙・・・

聞こえるのは

時計の針が
動く音と

私達の

鼓動だけ・・・

何を話せばいいか
解らない。

気付けば
外は
明るくなっていた

カーテンの隙間から
明るい部屋に
朝日が
入り込む

眩しさと共に
ハルさんが
口を開く
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