Red Dragon
「離してください!!」
現場に着くと中学生くらいの女の子が見た感じヤンキーです、という感じの3人組に絡まれていた。
「いいじゃん暇なんでしょ〜?」
しつこい男たちは少女の腕を掴んで離しそうにない。
「あんた達なんかに着いて行くほど暇じゃないわよ!!!」
手を振りほどこうとするが体格からして不利な少女が敵う筈もなく、軽くあしらわれている。
「離してよっ!!」
パーン………
やっと振りほどいた手がそのままの勢いで男の頬に命中した。
「…てめえ!」
「あっ………ごめんなさ………っ!?」
少女の体が横に吹っ飛んだ。そのまま力なく地面に倒れこむ。
その瞬間、貴羅が少女を抱き抱えるのを確認した私は貴羅と男達の間に割って入った。