Red Dragon


来た道を戻り倉庫に引き返す。



倉庫に着くと
「お帰りなさい」
と、維世が出迎えてくれた。

「?………律は?」

「あれ?そぉいえば見当たりませんね」

さっきまでそこに居たのに…と呟いている。


「まぁいいや、それより救急箱ってあったっけ?」

「え?はい、ありますけど…………」

維世はどこか怪我でもしたのではないかと心配そうな顔で見ている。


「私じゃない」

後ろを指差す。

「……?貴羅さんですか?」


「……その後ろだ」


すると、貴羅の後ろから少女がおずおずと顔を出した。


「「……………。」」

お互いの顔を見て固まっている2人。

「知り合い?」

そんな2人の沈黙を破ったのは貴羅だ。


「えっ……あっはいクラスメートです」


「クラスメートってことは高校生!?中学生かと思った……。」

思ってても口に出すなよ、と心の中で貴羅につっこむ

「早川…君?」




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