Red Dragon


……………ーー

ばんっ!!

「たっだいま帰りました〜!」


「……………。」

「あれ?なんかお邪魔しました?」

今勢いよく開け放たれたドアをそっと閉めながら出ていこうとする律。

「お前はもっと静かに登場できないのか?」

ソファーに肘をつき耳を押さえる私。
貴羅はニコニコしながら「おかえり」なんて普通に言ってる。

「元気が取り柄の律君デスから!」


ため息しかでてこない。


「維世はまだ下にいた?」

律に缶コーヒーを渡されながら貴羅が聞く。
律のパーカーのポケットからは何本も缶ジュースが出てくる。


「下でバイクいじってたよ〜」

とうとう机の上には缶ジュースが10本並べられた。

どこにそんなに入ってたんだよ!!とツッコミたくなったがやめとこう。




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