Red Dragon


「緋音、朝からすいません」

玄関の外で維世が申し訳なさそうに謝る。


「いいから早く入れ」


目で早くと促す。
朝っぱらから近所迷惑な起こしかたをされたのでいつ苦情がくるか分からないので早く隠れてしまいたい。

維世を連れて部屋に戻ると、

「…………何やってんだお前ら」


私の制服を手にニコニコ笑っている。


「早く着替えて!!学校行くよ」


「はぁ!?」

今起きたばっかりなのに、何故、突然の訪問者に学校学校と急かされなければならないのか。




< 32 / 68 >

この作品をシェア

pagetop