Red Dragon
「見た感じおとなしそうな娘だけど、総長達はあんまり顔を会わせない方がいいかもね」
俺達はクラスが一緒だから仕方ないけどね、と言って背伸びをする。
「で!話し戻すけど……」
「どこがついてる?」
貴羅が問う。
すると律は顔の横に指を2本立てる。
「No.2、白銅会(ハクドウカイ)」
因みにNo.1は『龍極会(リョウゴクカイ)』っていうんだよと付け加えた。
これは裏世界の番付。
「後ろについてるとめんどくさいな」
「緋音はどぉ思います?」
いきなり維世が話をふってくる。
「あぁ……」
ヤクザの世界なんて興味ない。
暴走族なんて所詮は子供の縄張り争い、大人が介入していい喧嘩じゃない。
「かかってくる奴は誰であっても容赦しない」