Red Dragon
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一通り維世の説教が終わると、拗ねた律と不貞腐れた夕貴がそっぽを向いたまま並ばされている。
「で?顔は見たことあるんですが……誰ですか?緋音」
貴羅と同じ顔を前にしてもさほど驚いた様子もない維世。
さすが冷静沈着な生徒会長様というのか。
「今日、同じクラスに転校してきた長門 夕貴」
「貴羅とは?」
「…………双子の弟だそうだ」
まじまじと夕貴の顔を見る維世。
律も振り返って睨むように見ている。
「………何か文句あるのか?」
「いえ、別に文句はありませんが……」
「貴羅の弟が緋音に何の用なわけ?」
よっぽどそりが合わないのか喧嘩口調で話す律。
「お前に関係ないだろ?おい龍姫 、何なんだこいつらは」
「はぁ……こいつらも元紅龍華の幹部だ。別に関係ないやつらじゃない」
夕貴は驚いた顔で2人を見比べる。
「幹部?このチビと眼鏡がか?」
「初めまして、長門君?でいいかな?元紅龍華の幹部で早川 維世です。この学校の生徒会長やってるんでよろしくね」
維世の明らかな作り笑顔が怖い。