Red Dragon
気持ち
「まぁその辺勝手に座って」
長門 夕貴が転校してきてから1週間。
屋上での一件から何故か維世と律がしょっちゅう屋上や家にまで顔を出すようになった。
「緋音〜なんでこいつまでいんのさ〜?」
「律、長門君に失礼だろ」
「うるせぇな、てめぇらこそ何でいんだよ」
そぉ、それこそ何故か長門 夕貴までしつこくつきまとってくる始末。
あまりにも3人がウザイ………学校でつきまとってくるので家に連れて来たのはいいものの…………。
「失敗だった……」
相変わらず律と夕貴は仲が悪いし、維世も仲裁には入るけど面白がってほぼ傍観者を決め込んでいる。
「…………維世、うるさい」
「俺うるさいですか?」
いや、維世はうるさくはないんだけど自分が仲裁に入るのもめんどくさい。
「……はぁ〜…律、緋音の機嫌損なう前にやめとけ」
くるっと振り返り口を尖らす律。
「だって〜……」
「追い出されるぞ?」
「うっ…………」
渋々おとなしくなる。
やっと静かになった。