Red Dragon
「さて、維世と律もいるしこの間の続きでも話そうか?」
話を仕切り直す。
すると、維世と律が心配そうな顔をしてこっちを見た。
「……?」
「話して大丈夫なんですか?」
あぁ……、貴羅が死んでから私がしばらく、酷く荒れていたことを維世と律は知ってる。
だから1年もの間、影で2人が私をそっちの世界から遠ざけてくれていたのも知ってる。
「こいつは貴羅の関係者だし、知る権利はある」
「でもっ!!」
知らない間に守られていた。
「大丈夫だ、話したら全部終わりだから」
「…………」
「緋音……」