Red Dragon

「やっぱり………まずかったですよね？」


下を向き、肩を震わしながら泣きそうな声。


「っ!?………！」

「なんだよ」


彼女の泣きそうな様子に慌てて指を差しながら貴羅が私を見る


「はぁ、維世と律はまだ来てないのか？」


私はどうも女の相手が苦手だ
ここは見知った顔の方が彼女も落ち着くだろう。


「どぉだろ？下にいるかも知れないね」


そお言うと立ち上がりドアを開けて階段を降りて行った。


「…………」

「…………」

「あのさ」

「っ!?はっはい」


びくっと肩を跳ね上げ顔を上げた


「自分は兄貴の『迅』ってチームのこと何も知らないの？」


私は普通に聞いただけなのに彼女は更に涙目になり、消え入りそうな声で「ごめんなさい」と謝って下を向く。


「いや、別に怒ってる訳じゃないから」


謝んなくていいし、っていうか私が泣かしたみたいじゃん


「悪かったから泣き止「律君とーちゃーく!!」」