Red Dragon
「なぁんで俺だけ〜!?」
文句を言うと
「暇だろ」
「暇でしょ?」
「暇なら手伝ってくれますよね」
言いたい放題だ。
そして、結局手伝わされるはめになった。
「終わったぁ〜!!」
「お疲れ、律」
現在19時、外は薄暗い。
「ほら!」
「っ!!」
缶ジュースを投げて渡す維世。
「あんがと」
「こちらこそ」
眼鏡を外しながら窓の外を見ている維世を横目に、缶のプルタブを開けて一口飲む。
「甘っ?!」
缶をよく見ると『激甘!!練乳フルーツミルク』……。
「……何これ」
こんなの売ってんの?
体に悪いって。
「新商品だって」