愛 玩
spicy.
端から見たら仲の良い家族、わたしはいつも一歩退き分析し、変換し装った。
子供たちのキモチだけを尊重した。


次々と訪れる非現実的な現実にまともに対応する疲労から逃れたかった。

体力の限界と共に気力も失せはじめ、相変わらずわたしは家族でまともに職にありつけている唯一の存在であるだけ。

たまたま働けているモノだったため、仕事をしている事は配慮されないのも当たり前である。
わたしは、仕事を整え、義母と義妹のために何となく待機する様になった。



昼間もいつも誰かしら家族と一緒のわたしは、仕事が詰まりそれを上司に渡す。
上司からしてみたらお荷物だと思われても仕方ない。

幾度となくチャンスを上司に運ぶ様になった。


と共に、負担も収入も減った。

働けるのはわたししか居ない、わたしの収入が減る事は、彼以外の家族には無関係でもあるのも当たり前。依然として彼に決まった収入がない中、わたしたち家族4人で普通に生活出来なくなるのも、当たり前。

もう、全部『当たり前』で、わたしは本当の『当たり前』を諦めた。

子供たちさえ笑って暮らせれば『当たり前』と変換した。



非現実な生活に何が起きても当たり前と諦めた。


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