愛 玩
ある日、わたしに高校を卒業してから初めてクラス会の誘いが来た。わたしは、その場で出席を友人に伝えて電話を切る。





『行くの?』と聞く彼。

「行くよ。」と答えると、彼に誰が来るのか聞かれる。

「行かなきゃわかんない。」と言いそうになるのをこらえて言う。



クラス会だから同級生が来る…って当たり前過ぎる返答が気に障ったらしい。


当たり前過ぎるから、わたしは少し笑える冗談のつもりだったのに。








結局、「クラス会に来そうな人」を全て話し「行くから。」と言うわたしに、『ふーん…行くんだ。』と言う。



なんで、機嫌が悪くなるのか全くわからないわたしは、また始めから説明する。


そして、

『行くの?』言われる。





行くのが普通なわたしには、本当にわからない。また

「行くよ。」と言う。






そんなやり取りに疲れ果て、『行くの?』と言われ続け、友人に電話をするわたしがいた。





「ごめん。やっぱり行けなくなっちゃった。ホントごめん。」



…すると、彼が言う。





『それだと俺が悪いみたいだ…。』








無気力と諦めが同じの様な気がした。

争いするくらいなら、無気力でいい。
争う気力が失せていた。



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