愛 玩
この時点での最大の難は、わたしがハッキリ言う人間であっても、彼の家族には意見は通じないと言う点だった。





彼の父の会社は先代の七光りのおかげでうまく軌道に乗っている様に見えた。

見たこともない現金が面白い程に動く。数ヶ月前まではパートで働いていた彼の母が経理をする。



そして、使う。



彼の父は社長となり、自分が動くと従業員の仕事が減ると言い休む。



そして、収入が毎月ある。




度々、豪華な宴を開催する社長である彼の父。

そしてその息子である彼。




いつからか彼は働かなくなっていった。
わたしが行くところ全てに同行する。



理由はもちろん
『暇だから。』



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