愛 玩
そんな中、ある事件が起きる。
当時、17歳、彼の三番目の弟の彼女が出産した。
もちろん弟の子で彼女も同じく高校生だった。
数ヶ月前にわたしは彼に、弟の彼女の身体の変化を指摘していた。
にも関わらず、その時のわたしを弟の彼女いびりしていると非難した。
わたしは黙っているしかなくなった。
突然産まれた子を高校生の彼らに代わり、周りがお世話する事になり、仕事をしていない主婦なわたしはよくその係りを請け負った。
子供には罪はないが、彼らは生活に何も変化なく高校に通い、彼は好きな様にお世話出来る弟の娘を溺愛していった。
産まれた子供に罪はない。
可愛いと思う時だってたくさんあった。
しかし、我が子が不憫で仕方ない。
昨日までママと2人で楽しく過ごしていたもんね…。
息子はまだ2歳になってもいなかった。
次第に息子の言葉が吃り始める。
それを見てバカにして笑う彼と彼の家族。
ウソみたいな現実。
息子を完全に守れていない自分を憎んだ。
頼りないママでごめんね
でも、頑張るからね。
彼らを恨むより自分を恨む方が楽だと、精一杯キモチをねじ曲げて修正した。