愛 玩

その時、初めてわたしは、お腹の子を堂々と気遣える状況になった。



『死んじゃヤダ…』って。


お腹の子に気付かない様にしていたものの、静かに気付かれないように『いい子だね』とホントはずっと思ってた。



ママを苦しめないようにしてるんだね…って思ってたんだホントは。



ずっとずっとありがとうと、唱えてたはずなのに!!


赤ちゃんが居なくなるなんて、もう考えられなくて病院に着くまで赤ちゃんを確認するまで、泣きじゃくった。

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