愛 玩
どんなに抱っこしても必ず最初は拒否された。



今度は甘えたかったはずの2歳になったばりの息子を見て、泣いてしまうママばかりが側に居るようになった。





ママを独り占め出来る時間は、どんどん短くなっていく。



もうすぐ、わけもわからないまま、お兄ちゃんになっちゃうんだ。





わたしは、そんな息子を見て、お兄ちゃんという意識をあえて持たせたくないと思い始めた。



息子も、これから産まれる子も同じママの子で、どっちも同んなじに大好きだって伝えたい。






彼らとは全く違う考え方がまたそこにあった。





お兄ちゃんになるんだから泣かない、お兄ちゃんになるんだから、お兄ちゃん、お兄ちゃん。


お兄ちゃんになるんだから泣いたらダメって…それだけじゃわからないよ。



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