愛 玩
産まれたばかりの娘は、まるで、何か悟っているのではないかと思えるほど、よく飲みよく笑いよく寝る子だった。
娘がわたしたの気持ち全てを理解してくれているような気がしていた。


毎日、娘が産まれてきた事に感謝し、心から健康を願って過ごせた。

息子との時間も、娘という存在が生まれてから、ゆっくり流れている感覚に変わる。



わたしがそんな気持ちになった為か、息子自身が成長している証なのか、吃音も次第になくなり、よくふざけて笑うようになった。

彼が居ない時間に充分過ぎる程の幸せを創りはじめていた。





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