奇怪な住人??
頭に一つの言葉が浮かんだ。


“死んでいる”


「いやあぁぁぁッッッ!!!!!」
声を限りに叫んだ。

「秋ちゃん・・・」



私はお母さんを亡くした。



信号ムシの車に跳ねられたそうだった。
即死。
あの救急車の音は・・・・お母さんが運ばれようとしていた音。
私が走って行けば、お母さんと最後に言葉を交わす事が出来ただろうか。



_______


私の引き取り先で問題が起きた。


私にはお母さんしかいなかった。
お父さんは小さい時に死んでしまった。

おばあちゃんもいない。
親戚のひとはおばさんしかいなかった。
でも、おばさんの家はお金がなくて私を育てられないそうで・・・。

ー私はどこにいくんだろう・・・。


そんなある日のコトだった。

「秋ちゃん、住む家決まったわよ。」

おばさんが言ってきた。

「・・・どこですか?」
もうどうでも良かった。
お母さんがいなくなって、私にはどうすればいいか分かんなくて、何か考えるなんて出来なかったから。


「お母さんの方の親戚の方よ。」

「え・・・!?」

お母さんの方の親戚・・・?

お母さんの方の親戚なんて初耳だった。

おばあちゃんもお父さんの方しか会った事なかったし親戚もそうだった。
いないかと思っていた。

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