☆偽恋人☆
「はは・・・そうなんですか」
出来れば行きたくない――――
――実は、私は数年前、数週間付き合ってた桐谷学園の生徒にひどいフラられ方をしたのだ。
―――お前みたいなブスで何の取り柄もない女なんかと少しでも付き合ってやったんだ。感謝しろよ―――
好きだったから悲しかったし、同時に情けなくなった。
自分はこんな自己中で嫌なやつと付き合っていたのか、と。
今思えば、そうたいしてかっこ良くなかったし、頭も良かったわけでもない。
何故自分があんなのと付き合っていたのが疑問に感じるくらいだ。