☆偽恋人☆
「あっはい!山内美奈といいます。」
「美奈ちゃんね。可愛い名前。」
女の人が微笑む。
「あの、私も教えて貰っても良いですか?」
「あら、私としたことが・・・!私は九条菜穂子よ。」
少し顔を赤くして女の人が言った。
「菜穂子先輩、ですか。素敵ですね!じゃあ、行ってきます!」
「よろしくね、美奈ちゃん。」
私は生徒会室から1歩外に出た。
この1歩が、私の人生を一変させるものとも知らずに――――