☆偽恋人☆
「いや、実は今日知り合ったんだ。」
え。そんなこと言っちゃって良いの!?
「大丈夫。真鍋は全部知ってるから。」
だから、お前はエスパーか!
「左様でございますか。―――では、お乗り下さい。」
真鍋さんがドアを開けてくれて中に入るとこれまたすごかった。
ふかっかふかのシートがL字型になっていて、もちろん床もふかふか。
真ん中にはテーブルがあり、壁には大きい液晶テレビ。
――――もはや車じゃない。
これは動くスイートルームだ・・・・!
そう思っていると、後ろから、
「おい、早く乗れ。」
と言われ、おもいっきり後ろから押された。