罪人の恋~少女side~【短編】
「もう、あの罪人には会うな……お前までおかしくなる」

父親はそう言うと

部屋から出て行った

「……っ…ぅ…っ…うぅ…」

少女は燃えカスとなった手紙を抱きしめながら

涙を流していた

「パパの馬鹿っ……もう…口きかないっ…っ…ぅ…」

少女は父親が出て行った扉を

強く、強く睨みつけていた
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