罪人の恋~少女side~【短編】
引き裂かれた二人
少女はいつものように部屋を抜け出して

少年の元へ向かった

ただ、いつもと違うのは

少女の思いと歩く早さだ

壁を使わないと歩くのがきついほど

少女の体調は悪化していた

「…ハァ……ハァ…行かなきゃ」

少女は動かない足を無理やり動かして

少年の元へ急いだ

「(……心配、させたくないから)」
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