†龍神の花嫁†
―出会い
「な、何なんだてめぇッ!!」
兵たちが剣を握り威嚇するが、その男は全く動じない。
『なんと愚かな……』
そう一言発っし、片手を振り上げると、先ほどまで剣を持っていた男たちが一瞬にして消え失せた。
ソフィアは驚きで声も出せない。
そんな中、男がソフィアに話かけた。
『大事ないか?』
先ほどとは打って変わり、優しげな声色であった。
しかし、ソフィアは男の力を目にし、恐怖心を抱いている。
「だ、大丈夫です。お助けいただき有難う御座いました…」
ぎこちないソフィアの返事に不服そうながらも、男は頷いた。そして、今度はソフィアが男に尋ねた。
「あ、あの……あなた様のお名前は?」
『我が名は-ラディス-』