この想いを君に… −睦海の高校生活編−
「本当に申し訳ございません」

迎えに来たのは課長と配達途中に駆け付けた三木さん。

光さんは三木さんに電話をして井上さんの転倒を知らせた。

三木さんは課長に電話をして代車を持ってきてもらった。

「いえいえ、大事故にならなくて良かったですよね」

ママはちらっと井上さんを見た。

幸い、怪我はかすり傷程度で済んだ。

「積みすぎには注意しろってあれほど言ってたのに!!」

三木さんは本気で怒っている。

「以前にもこの井上がお世話になったそうで…度々ご迷惑をおかけしました」

課長は深く頭を下げると

「いえいえ、バイクを取り扱う者としては当たり前ですから」

ママは微笑んだ。
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