この想いを君に… −睦海の高校生活編−
「むっちゃん、あのなあ」

あまりにもうるさいあたしを家の外に出したのは。

フィアンセの住吉 光さん。

20歳年上…だけど、見た目は若い。

「総一さんの一周忌が終わるまでは無理やから」

光さんに言われなくても

「わかってる…」

あたしは手で目を押さえた。



法要が終わりみんなで話をしていた時にあたしと光さんの結婚の時期の話になった。

高校を卒業したらすぐ、というのがパパがまだ生きていた時の話。

パパが病気で死んじゃってその話が…消えた。



それを目標に頑張ってきたのに。

夢は打ち砕かれた。
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