この想いを君に… −睦海の高校生活編−
「やあ!」

学校から帰ってきて、門に入ろうとしたら後ろから声を掛けられた。

「…あ!!」

あたしは驚いて目を丸くする。

井上さんがニコニコ笑いながら手を振っていた。

「アルバイトの封筒で気がついたんだ〜、ここって」

そう言ってあたしに今日の郵便を渡してくれた。

「お店がボクは直接は配達しないけどボクの班の区域でさ。
名前でああ、そっかーって」

井上さんは機関銃のように喋り倒している。
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