この想いを君に… −睦海の高校生活編−
「私も応募すれば良かった〜」

11月末。

リコは見事、大学に合格した。

これで晴れて4月からは国分くんと一緒の大学。

「仕方ないよー、受験控えてて面接なんかに行けないしね」

国分くんは苦笑いをした。

「その分、一緒にいられるしね」

そう付け加える。

「はいはい、ごちそうさま〜」

奈々は手をヒラヒラさせて呆れ返る。

リコと国分くんの仲の良さは学年中に知れ渡っている。

大学も一緒だなんて。

羨ましいような、大変なような…



国分くんは放置していてもモテるタイプだから、大学でリコが嫉妬に狂わないか今から心配だった。
< 40 / 121 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop