この想いを君に… −睦海の高校生活編−
確かに光さんの家は大きくて親戚も多くて…

お嫁に行ったら大変だなあ、とは思う。

でも、お互い好きだったら…

「好き、だけじゃダメなんだよ」

あたしはドキドキして祥太郎を見つめた。

心拍数が上がる。

「そんな感情…すぐに消えてしまう、家のいざこざで。
今の睦海で、光さんの親戚には勝てないよ」

あたしは何も言えなかった。

「もっと大人になれ。
みんなからいい女って思われるくらい。
光さんが選んだだけあるって思わせなきゃ!」
< 5 / 121 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop