この想いを君に… −睦海の高校生活編−
「兄さんのケータイ、お客さんからよく鳴るよね〜」

井上 アカリ事、ぽっくんが関心しながら俺の携帯を見つめる。

1週間に1回は必ず、門真さんから注文が入っていた。

小さいバイク屋のようで、かなり大きく動いている会社だった。

環の営業力もたいしたものだ、と思う。

かもめーると年賀ハガキは毎回4000枚は買ってくれた。

あと、従業員の人もこっちの都合を察して個々に買ってくれたけど…

大阪出身の、今現在の店長は1万枚、買ってくれた。

…一体、何なんだ。

環がいつも軽くノルマをクリアするのがわかった気がした。
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