この想いを君に… −睦海の高校生活編−
「あれ?」

新緑がキラキラ光る5月。

今日の郵便と頼まれていた切手を渡すと、門真さんはじっと俺の左手を見つめた。

「結婚してたっけ?」

こんな些細な所まで見てるんだ…

驚きながら

「GWに…
2月から一緒に住んでいたんですけど…」

俺はそんなに自分の事を話すタイプじゃないけど。

その日は物数も少なくて余裕があったのと、門真さんのお店を最後に回していたので時間はあった。



穏やかな午後の、世間話。

ゆったりとした時間が流れた。
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