この想いを君に… −睦海の高校生活編−
まだまだ気温は30度を越えていて暑さで参りそうなのに。



俺の背中は冷や汗だらけ。



信じたくない。



自分が病気から復帰した時。

何気ない言葉で勇気をくれた人。

誰にでも気さくで。

温かかった。

子供や家族を大切にしていて、また職場の全ての人を大切にしていた。



業種は違っても。

こういう人になりたいって思う人だった。



「おお、三木くん!」

またまた会場に到着した所の住吉さんに会って

「…店長、死んでもうたわ」

目が真っ赤。

「まだ人も来てないから、最後の別れ、して行き」

そう言って俺を中に入れてくれた。



その前にレタックスを会場の人に渡して、俺は住吉さんに着いて行く。



「さあ」



久々に対面した門真さんはまるで眠っているみたいで。





俺は初めて勤務中に泣いた。
< 69 / 121 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop