この想いを君に… −睦海の高校生活編−
みんなで食事をしながら事の成り行きを話すと

「そう…」

光さんは微笑んだ。

「少しは大人になったやんか」

そう言ってあたしの額を突いた。

「むっちゃんがまたママを困らせて泣かせたのかと思った」

知樹はそんな事を平然と言うから

「なんであたしがママを困らせて泣かせるのよー!!」

と、知樹が大事に残していた唐揚げを取ってさっさと口に入れた。

「あー!!むっちゃん、俺のー!!」

半泣き状態の知樹。

「楽しみにしてたのにー!!」

ギャアギャア言い合いをしていると光さんは呆れて

「前言撤回」

と言って自分の分を知樹のお皿に入れた。
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